プロビジョニング / アプリ連携

Microsoft Entra ID の自動ユーザープロビジョニング

アプリ側に必要なユーザー ID・グループを「作成・維持・削除」まで自動化する仕組みです。手作業でミスの起きやすいアカウント管理を、SCIM やコネクタを介した体系的な自動化へ。MIM で実現していたプロビジョニング資産の移行先となります。

アプリ プロビジョニングとは

プロビジョニングとは「ユーザーがアクセスするアプリ側に、必要なユーザー ID やグループを自動で作成すること」。作成だけでなく、属性変更の反映(維持)と、退職・権限変更時の削除(デプロビジョニング)までを含みます。対象は SaaS(Dropbox / Salesforce / ServiceNow 等)からオンプレミスアプリまで。

対応するプロトコルとコネクタ

アプリの種類に応じて、標準プロトコルや各種コネクタで連携します。

プロトコル / 形式コネクタ
SCIMSCIM(SaaS)/ SCIM(オンプレミス)
LDAPLDAP コネクタ
SQLSQL コネクタ
REST / SOAPWeb Services コネクタ
フラットファイルPowerShell コネクタ
カスタムカスタム ECMA / パートナーコネクタ
オンプレミス系コネクタ(LDAP / SQL / Web Services / PowerShell / カスタム ECMA)は、社内に配置したエージェント経由で動作するため、外部へのポート公開を避けられます。
※ オンプレ LDAP への供給の詳細は 「オンプレミス LDAP への自動プロビジョニング」を参照。

SCIM とは

SCIM(System for Cross-domain Identity Management)は、アプリ間で共通のユーザースキーマを定める標準仕様です。アプリごとに API やデータ形式がバラバラ、という課題を解消します。

いまやプロビジョニングのデファクトスタンダードであり、認証の SAML / OIDC と組み合わせることで、標準ベースのアクセス管理を実現します。

手動プロビジョニングと自動プロビジョニング

手動モード

自動連携コネクタが用意されていない場合。管理者がポータルから手動でユーザーを追加、またはアカウント情報をスプレッドシートでアップロードします。

自動モード

専用のプロビジョニングコネクタが用意されている場合。アプリ別のチュートリアルに沿って設定すれば、作成・更新・削除を全自動化できます。

自動プロビジョニングのメリット

認証とプロビジョニングの役割分担: 認証・条件付きアクセスは「誰がアクセスできるか」を決め、プロビジョニングは「必要な場所にアカウントが存在する」ことを担保します。

対象となるアプリ・システム(4種別)

① ギャラリー SaaS

事前統合アプリ

Entra ID に事前構築済みのコネクタ。多くは SCIM 2.0 ベースの API を使用。

② SCIM 2.0

SCIM 2.0 対応アプリ

アプリが SCIM 2.0 を実装していれば、標準手順で連携。

③ ディレクトリ / DB

既存ディレクトリ・DB 利用アプリ

LDAP / SQL / REST・SOAP / PowerShell / カスタム ECMA / パートナーゲートウェイ経由で連携。

④ SAML JIT

SAML ジャストインタイム対応アプリ

サインイン時にアカウントをプロビジョニング。

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