従業員の「入社・異動・退職」といった人事イベントに連動して、ID 管理作業を自動実行する機能。手作業のミスを削減し、権限の肥大化や放置アカウントのリスクを防ぎます。
Microsoft Entra ID Governance または Microsoft Entra Suite
ライフサイクルワークフロー管理者 / グローバル管理者
テンプレート(3カテゴリ): 入社・異動・退職の各シーンに対応した事前構築済みテンプレートから開始できます。
利用可能なタスク例:
| 制約内容 | 対応方法 |
|---|---|
| ユーザー・グループを新規作成不可 | 事前に Entra ID 上で作成しておく |
| 複雑な条件分岐に未対応 | Azure Logic Apps 呼び出しで補完 |
| 即時反映不可(既定 3 時間ごと) | オンデマンド実行機能を活用 |
| オンプレ AD 属性変更不可 | カスタムタスク拡張機能で構成 |
| カスタム属性トリガーの遅延 | 最大 4 時間程度の遅延あり。可能な限り標準属性を使用 |
カスタム属性をトリガーにすると、組み込み属性(department、jobTitle など)よりも検知に時間がかかります。トリガーには可能な限り標準属性の使用が推奨されます。
「入社日の前」と「入社日当日」の2つのフェーズに分けたワークフローの実践例です。設定は5ステップ(①事前準備 → ②テンプレート選択 → ③基本情報 → ④スコープ構成 → ⑤タスク構成)で、オンデマンド実行による事前テストも可能です。
| フェーズ | 自動化タスクの例 |
|---|---|
| 入社前(入社日1日前) | 「TAPを作成しメールを送信する」― 一時アクセスパス(TAP)を自動生成し上司へ通知 |
| 入社当日 | アカウント有効化/グループへの追加/「ユーザーにライセンスを割り当てる」/ウェルカムメール送信 |
| テンプレート | 「採用前の従業員のオンボード」「新入社員をオンボードする」から選択 |
| スコープ例 | 対象ユーザーの条件で絞り込み(例:accountEnabled = false) |
ライフサイクルワークフローにはユーザーとグループを新規作成する機能はありません。アカウント作成自体はプロビジョニング等の別プロセスで行い、ワークフローは「作成済みユーザーへのタスク実行」を担います。
対象ユーザーに正確な属性情報が設定されていることが大前提です。入社日・マネージャーなどの属性を事前に整備してから展開します。
トリガーのタイミング(日数)は要件に合わせて調整できます。本番のスケジュール実行前に、オンデマンド実行で動作を検証するのがおすすめです。