プロビジョニング / ECMA Connector Host

Entra ID から オンプレミス LDAP への自動プロビジョニング

クラウドの ID を「正」として、AD LDS などの LDAP 依存アプリへユーザー情報を一方向で供給。MIM の汎用 LDAP / カスタムコネクタからの移行先となる構成です。

この構成で実現できること

Microsoft Entra ID をマスターに、ECMA Connector Host(ECMA2Host)と汎用 LDAP コネクタを介して、オンプレミスの LDAP ディレクトリへユーザーを自動供給します。

アーキテクチャ(4層構造)

Entra ID → プロビジョニングエージェント → ECMA Connector Host → 汎用 LDAP コネクタ → ターゲットディレクトリ

コンポーネント役割
Entra プロビジョニングサービス司令塔。割り当て・属性マッピングを管理
プロビジョニングエージェントオンプレミス Windows Server 上で動作し、クラウドと通信
ECMA2HostSCIM 指示をコネクタ形式に変換(既定ポート 8585)
汎用 LDAP コネクタ実際の LDAP 書き込みを実行

主要な制限事項

設計前に必ず押さえておくべき非対応・制約。

AD DS はターゲット不可

Active Directory ドメインサービスへのプロビジョニングは非対応(AD への供給は Entra Cloud Sync を使用)。

逆方向は不可

LDAP → Entra ID 方向の同期には対応していません(一方向供給)。

グループ非対応

グループおよびメンバーシップのプロビジョニングは不可。

パスワード同期不可

Entra ユーザーのパスワードはディレクトリへ転送できません。

AD LDS パスワード問題

AD LDS はパスワード未設定アカウントの有効化を拒否。無効状態で供給→別途有効化、または検証環境ではポリシー緩和で対処。

構成の 5 ステップ

1

エージェント導入

自動プロビジョニング設定でプロビジョニングエージェントを登録。

2

ECMA2Host 証明書構成

管理者として構成。ポート 8585 を使用。

3

LDAP コネクタ設定

DLL 指定、接続情報(ホスト・バインド・LDAPS など)を入力。

4

オブジェクト・属性定義

アンカー(objectGUID)、プロビジョニング解除方法を定義。

5

接続テスト・属性マッピング

DN の式マッピング、userPrincipalName の照合、isSoftDeleted→msDS-UserAccountDisabled などを設定し検証。

前提条件

クラウド側

Microsoft Entra ID P1 以上 / ハイブリッド ID 管理者・アプリケーション管理者ロール

オンプレミス側

Windows Server 2016 以降 / RAM 3GB 以上 / .NET Framework 4.7.2 以上 / ターゲット LDAP への接続性

運用推奨: クラウド同期用エージェントと、オンプレアプリ供給用エージェントは分離する構成がセキュリティのベストプラクティスです。

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