クラウド運用ダッシュボード 解説

AI駆動 クラウド運用ダッシュボード
― Azure と Microsoft 365 を1画面で棚卸し

「コストの急増理由が分からない」「作成者不明の野良リソース」「退職者アカウントや野良ゲストが残っている」——クラウド運用の困りごとの多くは、複数のポータルを横断しないと情報が揃わないことと、データを見ても次の一手が属人化することに集約されます。QES のクラウド運用ダッシュボードは、Azure と Microsoft 365 の運用データを1画面に集約し、AI が「今すぐ取るべきアクション」を提示します。可視化 → 自動化 → エージェント化を体現するダッシュボードです。

Azure編:コスト・リソース・監査ログ / Microsoft 365編:ユーザー・ゲスト・特権・Teams・SharePoint・Secure Score

Challenges

現場の「あるある」を起点に設計

Azure・Microsoft 365 それぞれの運用で繰り返し聞かれる課題から逆算し、必要なデータを1画面に集約しました。

Azure 運用の 5つの困りごと

  • 先月のコスト急増理由を、Cost Management で1つずつフィルタして探すのが手間
  • 数年運用して、誰が作ったか分からないリソースが溜まっている
  • 90日アクセスのない VM を止めたいが、メトリクスを1台ずつ確認するのが大変
  • 監査ログを見たいが、Activity Log の検索 UI が直感的でない
  • 数値は分かっても「次に何をすべきか」の判断が属人化している

Microsoft 365 の 5つの見えないリスク

  • 退職者アカウントが残っていないか、確認が難しい
  • 招待したゲストの「招待元」を追跡できない
  • オーナー不在・公開設定の「野良 Teams」を特定しづらい
  • Secure Score の推奨事項の優先順位付けが属人化している
  • Global Administrator が何人いるか把握しきれない
共通する原因は 「複数の管理ポータル/管理センターを横断しないと情報が完成しない」 ことと 「次のアクション判断に知識・経験が要る」 こと。この2点をダッシュボードと AI 推奨で解消します。
Visualize / Azure

Azure 編 ― コスト・リソース・監査ログを1画面に

Azure Portal を横断せず、レビューを1画面で完結。各画面はソート・列幅調整・CSV 出力に対応します。

TOP

ダッシュボード

稼働中 VM 数・ストレージアカウント数・今月のコスト・総リソース数の 4 KPI に加え、日次コスト推移とサービス別内訳、Azure Advisor の推奨を優先度順に最大5件表示。

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コスト分析

異常な月を秒で特定

開始月〜終了月を指定し、日次コストの折れ線、サービス別ドーナツ、過去6ヶ月の月別トレンド棒グラフ、サービス別詳細テーブル(CSV 出力可)で内訳を把握。

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リソース利用状況

使われていないのに課金を可視化

CPU・ネットワーク・トランザクション量からスコアを自動算出し、利用中(60+)/低利用(30〜59)/ほぼ未使用(1〜29)/未使用(0) に分類。作成者は Activity Log から逆引き表示。

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リソース一覧

野良リソースの棚卸し

名前・タイプ・リージョン・リソースグループ・作成者・作成日・最終更新日の7列。「作成者別」グルーピングや未使用期間フィルタ(1/3/6/12ヶ月以上)で半期棚卸しを1画面で完結。

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監査ログ

誰がいつ何を変えたかを追跡

Activity Log を Critical/Error/Warning/Informational で絞り込み、警告以上や失敗操作を抽出。操作者は UPN ベース表示、CSV 出力で監査エビデンスとしてアーカイブ。

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Visualize / Microsoft 365

Microsoft 365 編 ― テナントを観点別に棚卸し

Entra ID・Teams・SharePoint・M365 管理センターに分散した情報を Microsoft Graph API に集約し、観点別ビューで一元的に確認します。

内部ユーザー

休眠・MFA未登録を一発抽出

90日以上ログインなし/MFA 未登録/ライセンスなし/無効アカウントの4カードで絞り込み。最終サインインは非対話型を優先表示し、対話型・非対話型の両値をホバーで参照。

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外部ユーザー

招待者と所属で野良ゲストを発見

Entra ID の「Invite external user」イベントから招待者を逆引き。所属グループ/Teams を表示し、「ログインなし × 招待者不明」で無関係なゲストを瞬時に浮上。

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管理者ロール

特権肥大化を定点観測

Global Administrator の人数を可視化(Microsoft 推奨は2〜4名)。特権ロールを優先表示し「特権ロールのみ表示」で確認。メンバーの UPN・種別(User/Group/ServicePrincipal)まで把握。

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Teams一覧

オーナー不在・公開を棚卸し

オーナー不在/ゲスト参加あり/公開(visibility=Public)の3観点で絞り込み。退職予定者がオーナーのチームを早期発見し、引き継ぎ漏れや野良チームの乱立を防止。

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SharePoint

容量とアクティビティを1枚で

Graph の利用状況レポートを基に、90日以上未アクセス/ファイル0件の「カラ箱」/容量10GB以上をフィルタ。アーカイブ・削除候補や大型サイトを特定。

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Secure Score

改善計画を見える化

過去90日のスコア履歴をライン表示し、達成率を色分け(70%以上=緑/40〜69%=黄/40%未満=赤)。未対応の推奨事項を優先表示し、Remediation 付きで対応を計画。

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Automate

裏側の仕組み ― レート制限を運用者が気にしない設計

データ取得を自動化し、ユーザーはいつでも即座に1画面でレビューできます。

1

プリフェッチ(Azure)

Azure Cost Management API は無料枠ですぐレート制限(HTTP 429)に達します。そこで Container Apps Job が12時間ごとに必要データを自動取得し、Azure Blob Storage に永続キャッシュとして保存します。

2

キャッシュ参照で 429 を回避

ユーザーがアクセスする際は Blob ストレージからのみ読み込み、Cost Management API には接触しません。ヘッダーの「最新データを取得」ボタンでキャッシュを再取得(所要 60〜120秒)できます。

3

Graph API に集約(Microsoft 365)

Microsoft 365 側は Microsoft Graph API(Reports 系・DirectoryAudit 系)を1つのバックエンドに集約。4つの管理センターを横断せずに、観点別の棚卸しビューを提供します。

設計方針: ①ポータルを行き来せず1画面でレビューを完結、②数値だけでなく次のアクションも同画面で取得、③API レート制限を運用者が気にしなくてよい構成。
Agentic

AIによる推奨 ― 数値の解釈と「次の一手」を提示

各画面の下部で、AI が「今すぐ取るべきアクション」を生成して表示します。数値を見る力と経験を、AI が補います。

活用イメージ

  • Azure:「先月比 +30% を超えたサービスと、原因が疑われる箇所」を提示
  • Azure:「未使用 VM を停止する前に確認すべき項目」を提示
  • M365:「招待者不明・90日ログインなしのゲストが N 件。優先削除候補です」
  • M365:「特定ドメインのゲストが急増。受け入れポリシーを確認してください」

安心して使うための実装

  • 個人を特定できる情報は AI に渡さず、集計サマリ(件数・割合・上位リスト)のみを渡す
  • 出力は 250字以内・箇条書き3〜5項目・「観点:対応案」 フォーマットに固定
  • 同じ集計結果への応答はキャッシュし、無駄な API 呼び出しを抑制
  • 「再生成」ボタンで最新の提案に強制リフレッシュ可能
Graph API の生データを眺めるだけでは気づきにくい「複数列の組み合わせパターン」を、AI が顕在化。数値解釈と次アクションの属人化を解消します。
Try & Learn

触ってみる・全体像を知る

サンプルデータで動作するデモ版と、クラウド運用サービスの全体像をご覧いただけます。

Source

解説記事(当社ブログ・全2回)

本ページは当社ブログのダッシュボード解説記事をまとめたものです。詳細は以下からご覧いただけます。

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